ここ数年、ご当地グルメが注目を集め、地域活性化に大きく貢献しています。
最近では、ご当地グルメのジャンル別全国大会も数多く開催されるようになっており、各地域、各ジャンルでの盛り上がりは目を見張るものがあります。
しかし、今回の開催テーマである「うどん」については、日本古来からのご当地グルメであり、様々な日本の食材で工夫を凝らしたうどんが多い一方で、ジャンル別の大会を含め、その歴史の古さゆえに誰も手を付けていなかったのでは、と気がつきました。
そこで、滋賀県だけではなく、全国から特色のあるご当地うどんを滋賀県に集め、ご当地うどんの再発見をテーマに「全国 ご当地うどんサミット 2011」事業を立ち上げて以来、今回で、3年目となります。
日本古来より、地域の味として親しまれてきた「ご当地うどん」を再度 お客様にアピールし、各地域のブランド、日本のブランド作りに貢献できればと考えています。
今回 全国で3回目となるうどんの大会をめざす「全国ご当地うどんサミット」は三つの異なるミッションを持ちます。
まずは、おいしいご当地うどんの再発見と発掘。それを消費者の皆様に知っていただけること。
同時に、単なるイベントではなく地域商業、観光との連携をはかり、開催地である滋賀県全体、そして東近江市の発展にも貢献したいと考えています。
最後に海外に向けての日本のソウルフード、うどん文化の発信です。
日本のソウルフードとして親しまれてきたうどん。
今でも、多くの地域でその地域独自の自然、歴史、産業と密接に関係したうどんが親しまれています。しかし一方でその歴史の深さゆえに、ご当地うどんは当たり前の食べ物なってしまい、地域の特色を知る人は少なくなりました。
全国ご当地うどんサミットでは、様々な地域から特色あるご当地うどんを招聘し、うどんを通じて各地域の歴史・文化・自然に触れる機会としていただければと考えています。
全国ご当地うどんサミットでは、第一回 開催主催者である実行委員会メンバーが開発した近江うどん「三方よし」のふるさとである滋賀県東近江地域を選びました。大会は、駅前の複数の商店街を使って大々的に行われ、実行委員会にも多くの地域のメンバーが参加しています。単なるイベントではなく、地域の人々の汗と知恵を結集し、駅前の中心市街地を訪れた地域の方々が地域を再発見する場になってくれることを望みます。
最後に、ミッションというか私達の希望として 日本古来からの食文化であるうどんを海外に対して発信したいと願っています。うどんを含め 日本の歴史・風土に根ざした食文化を発信する機会はまだまだ少ないですが、今回の大会を通じて 少しでも海外に対して日本のうどん文化が伝わり、日本のブランド力の向上につながればと考えています。